句の意味合いより、静かな精神性・自然観・節義を重んじる場にふさわしい御軸です。初釜、節句の茶会、晩秋〜冬の茶会、追善の茶会等様々な場面でお使いになれます。特に「節」という言葉は茶の湯に通じる「正直・誠・清廉」を表しております。共箱は蓋表に『峠乃樹波映ゆ内に節を飛しつ〃』、蓋裏に『昭和五十七年冬日 南禅宗徹』として印が捺されております。勝平宗徹老師晩年の揮毫という事が判ります。
状態は良好です。
▢峠の樹 波映ゆ内に 節をとしつつ
【読み】
とうげのき なみばゆうちに ふしをとしつつ
【意味】
峠に立つ木が、波のように光や影がゆらめく景色の中で、節(年輪)を刻みながら歳を重ねていく。つまり、自然の中で時を刻み続ける木の生命力や、悠久の時の流れを表している。「波映ゆ」は水面だけでなく、光や風の動きを“波”として描く詩的表現です。
共箱。紙本。軸先(桑製)。
長さ200.5㎝ 幅44.1㎝(表装を含む)
*長さがありますので、床の高さをご確認の上ご購入下さい。
▢勝平宗徹(かつひらそうてつ)
大正11年(1922)~昭和58年(1983)
臨済僧。大溪宗徹(だいけいそうてつ)。室号~南虎室(なんこしつ)。俗姓は三島。島根県久多美村出身。10歳で松江万寿寺で得度。東京大学文学部東洋史学科。昭和26年(1951)南禅僧堂に掛搭。柴山全慶に参禅し嗣法。昭和37年万寿寺住職。勝平に改姓か。昭和42年南禅僧堂師家。昭和49年11月、南禅寺派管長。昭和58年11月18日死去。著書『たくあん石の悟り』。
【参考文献】
茶掛の禅語辞典
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