羽箒と釜敷を描き、その右側に賛が添えられています。落款は賛に添えず釜敷画の中に『透月』と記してあるのが面白いです*写真⑥。
賛は『やかましき 浮世の塵を 払いけり 月雪花の 三羽箒に』。これは美しい自然(月・雪・花)の清らかさが、俗世の喧騒やけがれを払ってくれるという理想や願いを詠んだものです。
仕立てはウブな状態で少なくとも80年以上は経過しております。よって巻きジワや裏打ちの痛み、軸先の劣化がございます*写真⑫~⑭。裏打ちや軸先は掛けた時にはすべて裏側になりますので、お客様の目に触れることはございません。全体の調子は時代相応で違和感なく、落ち着いた良い感じです。
紙本。塗軸。
高さ111.3㎝ 幅49.2㎝(表装を含む)
▢11世竹窓紹智(ちくそうじょうち)
元治元年(1864)~昭和17年(1942)
藪内流11世。9世竹露紹智の長男。号~透月斎・輝翁・竹窓・竹操。茶法は10世竹翠に受け、家業を継いで11世となる。画は森寛斎、書は山本亡羊、沈流軒老師に参禅する。茶事の傍ら、和歌・俳諧の道を修め、書画も能くした。79歳歿。
【参考文献】
落款花押大辞典 淡交社
茶人の花押 小田榮一著 河原書店
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