■画 題■ 「茶掛 無事 」・小堀大嶺 (真筆・仕立て替え済)
■寸 法■ (約)幅 39cm× 丈 156.5cm・軸先寸
■作 者■ 大徳寺 塔頭大光院 小堀大嶺(こぼり だいれい)
1954年 小堀大嶺は大光院を移築し、再建いたしました。
こちらの掛け軸は、表装仕立て替え済みの茶掛でございます。
シミひとつない、未使用品です。超美品でございます。
こちらの茶掛 無事は、大徳寺 塔頭大光院 小堀大嶺 老師の直筆竪ものでございます。
軸先:春慶塗。 紙本:墨書。 箱書、花押があります。
共箱、タトウ箱付でございます。
〜無事とは?〜
私たちは、平素よく「無事」という言葉を使います。
変わりがないこと、健康であること、平穏であることの感謝や願望を表す挨拶語として使われます。
しかし、禅語としての「無事」には、もっと深い意味があります。
禅者の説くところの「無事」とは、外に向かって求める心をすっかり捨て切ったさわやかな境涯を意味します。
ほとけや道や救いやしあわせなどといったものを、自分の外や他に求めない心の状態が「無事」です。
私たちは、たしかにどろどろの真っ黒な煩悩(ぼんのう)を持っていますが、その中にも人間を人間たらしめる純粋な人間性が埋(うず)みこめられているのです。
だから、外部に求める必要がないと実感できた状態が「無事」の人です。
求めずとも、純粋な人間性(仏性ともいう)に抱かれ、生き生きと輝いている自分を発見できるはずです。
これが、「無事」の生き方です。
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