2008年に東京で開催された安田梓の個展オタ日和で展示された直筆の美人画です。
2019年に古美術のオークションで入手致しました。
今や世界共通語となった「オタク」、安田梓は自他共に認めるおたくである。彼女の作品はコスプレイヤー、メイド、またボーイズラブといったマンガ的要素にインスパイヤされた非現実的で極めてアンダーグラウンドな世界をリアルに描いている。安田はおたくの聖地である秋葉原で、男性に交じりコスプレイヤーの撮影会に参加したり、友人に自前のコスチュームを着せ撮影し、自分の理想のモデルを写真という二次元の世界に落とし込む。そこで自ら撮影した作品を原案とし 、二次元的な世界に命を吹き込むべく 、キャンバスにそれらをリアルに写し取っていくのである。もとは、アニメという二次的著作物から創造された、極めて平面的なおたくカルチャーを次元を越えて表現していく安田の作品は、ある種の妖しさを秘めたパワーで観る者を引き付ける。
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