染色工芸の人間国宝、芹沢銈介がデザインした大変稀少な型染めカレンダーの1枚です。
本品は、戦後の復興期である昭和29年(1954年)9月のオリジナルデザイン。芹沢銈介がライフワークとして制作した型染めカレンダーの中でも、特に古い年代の作品で、コレクターズアイテムとして非常に価値が高いものです。
◉デザイナー: 芹沢銈介/染色家・人間国宝
◉制作年/月: 1954年(昭和29年)9月
◉図案: 郷土玩具・三春と東京の張子面
◉技法: 型染め
◉素材: 手漉き和紙
◉サイズ: 縦約45㎝× 横幅約34㎝
1954年(昭和29年)9月デザイン芹沢銈介の型染めカレンダーは、1945年の創始から没後の復刻版を含め長く愛されてきましたが、1954年のオリジナルは非常に入手困難です。
この「9月」のデザインは、民藝への造詣が深かった芹沢ならではの郷土玩具の図案は、力強い歌舞伎の隈取のような面(東京/江戸)と、どこかユーモラスな狐の面(三春)が対になって描かれており、《三春と東京の面》と題された遊び心あふれる図柄です。
古くから伝わる郷土の玩具への、芹沢の深い眼差しを感じさせる、唯一無二の作品です。
芹沢銈介は、日本の型染めと琉球の紅型染め(びんがたぞめ)を研究し、独自の色彩感覚と大胆な構図で「芹沢芸術」を確立しました。
手漉き和紙に一枚一枚型を置き染め上げる型染めの技法が生み出す、深みのある緑色の地紙と、くっきりと鮮やかな白抜き、そして部分的な朱と黒のコントラストが圧倒的な存在感を放ちます。
画像からは、当時の和紙の質感や、染め色の滲み、力強い線がはっきりと確認できます。
経年による変色、シミ、シワ、折れが見受けられます。これは長年の保管を経たヴィンテージ品・アンティーク品特有の「味」であり、手漉き和紙の素材感と相まって、歴史を感じさせる深みを増しています。特に大きな破れはありませんが、状態は写真にてよくご確認・ご納得の上でご購入ください。和紙はOPPビニールで保護されています。
ヴィンテージ品・美術品にご理解のある方のご購入をお願いいたします。発送は、丁寧に梱包し、メルカリ便で発送いたします。
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