(Guangxu Yuanbao Kwang-Tung Province 7 Mace 2 Candareens Silver Coin)
発行地: 清朝・広東省造幣局(Kwang-Tung Mint)
時代: 光緒帝(在位18751908)
額面: 七錢二分(7 Mace 2 Candareens ≒ 1ドル)
材質: 銀(推定)
直径: 約39mm
重量: 約27g(標準値)
真贋: 不明(詳細な鑑定は行っておりません)
デザイン概要
表面(オモテ)には「光緒元寶」の文字が中央に刻まれ、上下左右に「廣東省造」「庫平七錢二分」の銘文が配されています。これは広東造幣局で鋳造された銀貨を示すものです。
裏面(ウラ)には精緻な龍の意匠が描かれ、外周には英字で
「KWANG-TUNG PROVINCE 7 MACE AND 2 CANDAREENS」
および「CHINESE EMPIRE / TAI-CHING-TI-KUO SILVER COIN」などの表記が入っています。
時代背景
「光緒元寶」シリーズは清朝後期、近代貨幣制度を整備する過程で各省が独自に鋳造した銀貨群の総称です。
当時、中国は外国銀貨(メキシコドルなど)が広く流通しており、それに代わる国産の銀貨を整備する必要がありました。
光緒年間(18751908)は近代化が進む一方で政治的混乱も多く、各地造幣局がそれぞれ異なる意匠・銀品位で発行していたため、非常に多様なバリエーションが存在します。
特に広東省造のコインは海外との貿易拠点であったため鋳造数が多く、デザインも美麗でコレクター人気の高い一群です。
歴史的価値と美的魅力を兼ね備えた「光緒元寶」シリーズの代表的デザイン。
真贋不明ながら、清朝末期の貨幣史・造幣技術・中西交流の歴史を感じさせる一枚です。
コレクション・資料研究用としてもおすすめです。
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