古い掛軸を近年になって表装をし直したようです。
軸先含めない全体的な大きさは178cm×41cm程度です。
仏海上人は、俗姓近藤庄次郎といい、文政11年(1828年)村上市安良町に生まれました。
弘化元年(1844年)16歳の時、湯殿山注連寺に入門。
2年後には本明寺に弟子入りし、その後同寺に元治元年(1864年)までの15年間居住しました。
文久2年(1862年)より木食行に入り、元治元年(1864年)から慶応元年(1865年)までの3年間、湯殿山仙人沢に山籠し、水行・滝壺の座禅など厳寒、酷暑、昼夜の別なく生涯最大の荒行を行いました。
下山の後、村上の観音寺住職や湯殿山の注連寺住職となり、村上・庄内地方の布教に専念しました。その間、加持祈祷は言うまでもなく、信徒から供えられる祈祷料や布施などで、十輪寺・観音寺・本明寺ほか多くの神社仏閣の再興に努め、貧民救済にもしばしば金銭や穀物を寄付しました。
これらの功績をたたえ、新潟県知事から感謝状・賞状が7回も贈られています。
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