こちらは、オーストラリア南部クーバーペディの世界的に有名なオパール鉱山のブルドッグ頁岩層から採集された、非常に珍しいオパール化した化石骨です。本標本は形状・湾曲・骨内部の構造から、白亜紀(約1億年前)の首長竜(プレシオサウルス)の肩甲骨(肩の骨)の一部である可能性が高いと考えられます。 特定の根拠 形状と湾曲:大きく平らで緩やかな曲面を持つ板状骨で、肩甲骨中央部の特徴と一致します。 内部構造:片面に三角形状の海綿質(多孔質)骨が見られ、その周囲を緻密質骨に相当するオパール化部分が取り囲んでいます。 寸法:長さ72mm × 幅47mm × 厚さ約22mm。クーバーペディで出土した中型プレシオサウルスの肩甲骨片のサイズに相当します。 肩甲骨が断片化しやすい理由 首長竜の肩甲骨は大きく薄い板状で、縁が非常に薄いため、死後に分解・流されやすく、化石化の過程で圧力により破損します。 さらに、クーバーペディ特有のオパール化の際、骨がシリカに置換される過程で内部応力が発生し、亀裂が入ることがあります。 そのため、現存する肩甲骨化石の多くは中央の厚い部分だけが残った断片です。 表面には美しい天然オパール化が見られ、黄・緑・青の遊色が角度によって輝きます。 このような骨格は白亜紀(約1億年前)の内陸海に生息していた海棲爬虫類に特有のもので、現地で発見された他のプレシオサウルスの化石とも一致します。 このように、化石と貴石であるオパールが一体となった標本は非常に希少で、地質学的・古生物学的価値の両方を持ちます。コレクターまたは投資目的にも適した一品です。
-オパール-
原産 : オーストラリア、クーバーピディ
カラット : 421ct
サイズ : 72 x 47 x 22 mm
※ 2025年5月、クーバーピディ訪問時に、地元ディーラーより直接入手。このディーラーの父親が数十年前に採掘した化石の一部です
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