昭和の30年頃に8ミリカメラというものが売り出された。今は動画がカメラでなくてもスマホで簡単に撮れる時代だから8ミリカメラの説明をすることはすこぶる難しい。8ミリというのはフィルムの幅のことで、新しもの好きなお父さんが家族を撮影したり、会社の慰安旅行、親戚の結婚式を頼まれもしないのに撮影して一人悦に入っていた。一方、映画館で上映される映画は35ミリ、ハリウッドの大作では70ミリというのもあった。映画作家を目指す人、ドキュメンタリー作家は16ミリを使う。アリフレックスなら自動車が買える値段だから素人が手を出せるものではない。
だから、新しいもの好きのお父さんは8ミリカメラを買うのが精一杯であった。出品したカメラは8ミリで、今ではフィルムも売ってないかと思う。このカメラは電池で動くのではなく、ゼンマイを巻けばジーッと音がするが、撮影できるかどうかは保証の限りではないのでジャンクとしておく。飾り物、酒席での話のネタにはなるかも。
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