「二条静扇(にじょうせいせん)」は、京人形師の一人。京都の伝統的な人形作りの技術を継承し、優れた能人形をはじめ、伝統的な日本人形を手がける女性の人形師です。
出品の「鏡獅子」は能人形ではなく、新歌舞伎十八番の一つの演目「春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)」の略称で、舞台では獅子の舞も。よく見られる「連獅子」のように頭(かしら)の毛をぐるぐると激しく回す所作もあるようです。物語の詳細は調べてみて下さい。
なお、「二条静扇」の作風の特徴は次のように紹介されています。
《写実的かつ厳格な表現》
能装束の約束事を守り、舞台上の抽象美を忠実に再現されている。
《確かな技術》
素焼きに胡粉(ごふん)を塗り、正絹(しょうけん)の衣装をまとわせるなど、伝統的な技法を駆使して丹精込めて制作されている。
《荘厳な雰囲気》
荘厳で品格のある雰囲気を持ち、鑑賞用として末永く楽しめる作品に仕上げられている。
ガラスケース内に薄紙の緩衝材が入れられ、外側もプチプチで包まれ段箱に仕舞われていたものです。飾られていたかは分かりませんが、ガラス面の汚れや損傷はほぼなく、木枠や台座、和柄の背面や人形台などの材の汚れや損傷もほぼありません。
大きさ(㌢)重さはおよそ次の通りです。
【鏡獅子本体(台座含)】
高さ32、横幅27、奥行21/
重さ595㌘/
【ガラスケース(人形台含)】
高さ42.5、横幅34、奥行29.5/
重さ2668㌘/
【鏡獅子+ケース】
重さ3263㌘(約3.3㌕)/
京人形師「二条静扇」作の「鏡獅子」、ガラスケース入りです。全体に汚れや損傷のほぼない、未使用に近いと言える良好な状態です。
「二条静扇」の作品の特徴が全て表現された京人形です。飾りとしてお使いいただけると嬉しく思います。
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