インド 1ルピー銀貨☆1914年/未使用/ハイデラバード/アンティークコイン/NGC MS62
◎名称: 1ルピー銀貨
◎発行国:インド
◎発行年:1914年(AE1332)
◎サイズ:直径30mm、厚さ1.76mm
◎重さ:11.178g
◎品位:銀81.8%
◎発行枚数:不明
◎状態:未使用/NGC MS62/鑑定スラブケース入り/本物保証
(参考資料)
☆表面デザイン
中央にはハイデラバードの象徴である チャルミナール(四本のミナレットを持つ門) が描かれています。
両脇と上部にはウルドゥー語による銘文があり、次のような意味を持ちます。
「アサフ・ジャー」「バハドゥル」「ニザーム・アル・ムルク」
→ ニザームの正式称号を示す称号語。
数字「٩٢」(92)
→ 「ムハンマド」という語のアラビア数字表現(アブジャド数値法)。宗教的加護の意味を込めている。
ゲート下部には ヒジュラ暦日付(例:AH1332) が刻印されます。
品位違いで2種類のバリエーションが存在します:
出入り口部分に短いイニシャル「ع」(アイン) → Y#53
出入り口に完全な「ع」 → Y#53a
☆裏面デザイン
内側円にはウルドゥー語で 額面「1ルピー」 が表記。
外側円には次のような長い伝説が刻まれます:
「1 Julus Maimanat Manus Zarb Farkhanda Bunyad – ハイデラバード」
意味:「ハイデラバードにて、繁栄と幸運の建国のもとに、即位(ジュルース)1年目に打たれた1ルピー」
これによりコインの発行目的が「ニザーム即位記念」的性格を持つことがわかります。
☆歴史的背景
ミール・ウスマン・アリ・カーンは 最後のニザーム(藩王) であり、当時「世界一の大富豪」として知られていました。
1937年には TIME 誌の表紙を飾り、その総資産は 約20億ドル(現在換算で約330億ドル) と推定され、アメリカ合衆国の国家歳入に匹敵したとされます。
ハイデラバードはインド独立後も独自に存続しましたが、1948年にインド連邦へ編入され、1950年に州首長(ラジプラムク)へ任命されたのち、1956年に州は分割されました。
種類...外国貨幣/硬貨
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