懐中時計コレクターからの譲受品で他にも出品予定ですので、お好きな方は是非ご覧ください。
懐中時計 バリレート SS 15石 BARRETT WATCH Co pocket watch SS 15jewels
ケース素材: STAINLESS STEEL (SS)
石数 (Jewels): 15石 (FIFTEEN JEWELS)
文字盤: BARRETT WATCH Co SUPERIORITY 独特な地模様(ギョーシェ風または木目調)、アラビア数字インデックス、スモールセコンド(6時位置)
ケース径: 約39.7mm
重量: 約36.2g
裏蓋刻印: BARRETT 98528
ムーブメント刻印: BARRETT SWISS MADE 15 FIFTEEN JEWELS THREE 3 ADJTS
状態: 動品(要オーバーホール)
全体的に経年劣化が見られますが、歴史的な価値のあるアンティーク品です。
そのほか細部に汚れや小さな傷などあります。
画像にてご判断ください。
追加画像が必要な場合はお気軽にお問い合わせください。
以下参考にご覧ください。
調査しますと、
この「BARRETT WATCH Co SUPERIORITY」の懐中時計は、時計マニアやヴィンテージコレクターにとって、以下の点で興味深い可能性があります。
マイナーブランドの魅力と出自の探求:
BARRETTの謎: 大手のブランドではないため、資料が少なく、そのルーツや製造時期、ムーブメントの供給元(エボーシュメーカー)を特定する**「ディープな探求」**の余地があります。多くのスイスのマイナーブランドは、ETA、AS、FHFなどのムーブメントメーカーから汎用ムーブメントを調達していました。このムーブメントがどのエボーシュメーカーのものかを突き止めること自体が一つの楽しみとなります。
「SUPERIORITY」の称号: モデル名に「SUPERIORITY」(優越性、優位性)と冠している点も、当時のブランドの意気込みや市場での位置づけを知る手がかりとなります。
実用時計としてのスペックと時代の背景:
15石 3調整: 15石は、当時の実用的な懐中時計としては標準的な石数です。「THREE 3 ADJTS」(3姿勢調整)と刻印されている点は重要で、単なる安価な時計ではなく、精度を意識して調整された実用高級品として作られたことを示しています。懐中時計が主流から腕時計へと移行する過渡期(1920年代~1940年代頃)のものと推測されますが、この調整表記はその時代の技術的背景を物語ります。
ステンレススチールケース: 懐中時計の時代には金張りやニッケルケースが多い中、耐久性の高いステンレススチール(SS)ケースを採用しているのは、実用性や耐久性を重視した時代の流れを反映している可能性があります。
文字盤の意匠:
特筆すべきは、独特の地模様が施された文字盤です。経年変化によるヴィンテージ感と相まって、単調な白文字盤にはない個性的な表情を持っています。このような文字盤の意匠は、デザインの多様性が見られた当時のカスタムオーダーや小ロット生産の特徴かもしれません。
結論として、 本機はハミルトンやウォルサムのような「アメリカン・スタンダード」でもなければ、オメガやロンジンのような「スイスの巨大ブランド」でもない、スイス時計産業の多様性と層の厚さを感じさせる、知る人ぞ知るブランドの良質な実用機として評価できます。
こちらの商品は、未OH(未整備)品です。
当店の1年動作保証の対象外となります。
ご購入前やご購入後に、提携工房(元ロレックス修理認定店)にてオーバーホールサービス実施しております。
金額など詳細は当店までお問い合わせくださいませ。
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